京都市東山区の祇園で暴走車にはねられた歩行者の男女18人が死傷した事故で、運転していた藤崎晋吾容疑者(30)=死亡=が、交差点で歩行者多数をはねた後、運転していた軽ワゴン車のアクセルをほぼ全て踏み込んで加速し続けた可能性が高いことが16日、捜査関係者への取材で分かった。追い抜かれたタクシーのドライブレコーダーの映像から、車は時速70キロ前後に達し、ほぼノーブレーキで電柱に激突したとみられる。府警は、無謀運転を続けた藤崎容疑者の意識状態について捜査している。
府警によると、藤崎容疑者は大和大路通で追突事故を起こした後、加速して逃走。約170メートル先の四条通交差点に進入する際は、制限速度の時速30キロを超えていたとみられる。
幅約20メートルの交差点内では、十数人をはねた衝撃である程度減速したと考えられる。しかし、軽ワゴン車がその後に約170メートルで歩行者や駐車車両を避けながら時速70キロに達していることから、アクセルを全て踏み込み続けていた可能性が高いとみている。
一方、ドライブレコーダーの映像には、前方のタクシーに接触する直前、軽ワゴン車の後部右下のランプが一瞬光って映っていた。ウインカーが点灯したとみられるが、府警は原因不明としている。
府警は同日、亡くなった7人の死因を発表した。全員が全身打撲のほか、大半の人が頭や胸、骨盤のいずれかを骨折しており、衝撃の激しさを示している。【堀智行、花澤茂人】
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